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見守り、機を見て、手をかけるー。
農業は"子育て"と同じ
 ジクジクと肌を刺すような寒さの中で収穫作業を行う久子さん。
ハウス一面、草原のように生育した寒じめホウレンソウを、一つ一つ丁寧に収穫していくその姿に、久子さんの寒じめホウレンソウへの愛着が感じられます。知人の薦めで夏場のホウレンソウ栽培を十二年前から行ってきましたが、「冬期間も手を休めずに作り続けたい」との思いから、夏季栽培開始から二年後には寒じめホウレンソウにも着手。今年十年目となる今では、三間×十五間のハウス四棟の栽培から出荷までを久子さん一人で行っています。栽培品種は、『トラッド7』、『パラデシア』の二品種。「今年は日当たりは良いけれど外の気温が低く、若干生育が遅め。でも、味は抜群」だそうで、久子さんの期待通りの味に今年も仕上がりました。寒じめホウレンソウの栽培は、その名が示す通り、適度な寒さが不可欠。 冬の晴れた日にはハウスの中が高温になるのを防ぐため開放し、冷気を取り入れます。そうすることで、ホウレンソウは凍らないように細胞に糖分やビタミンCを蓄えるため、糖度が七度以上と高くなり甘みが増すのです。大森地区は、秋田県内で最も早く寒じめホウレンソウの栽培に取りくんできた先進地。先駆者としての久子さんの栽培面でのこだわりは、堆肥を通常よりもたっぷりと使用すること。「通年で圃(ほ)場を使用し続けることになるので、しっかりとした土作りが重要。土に力を持たせてあげると、あとは土が味を作ってくれる」と言います。「子供を育てるのと同じなんですよ」と語る久子さん。自らの「成長(生長)」を信じ、見守りながら時を計り手をかける―――。
女性としての農業との向き合い方に、強い共感を覚える人も少なくないのではないでしょうか。
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