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ぼだっこ

話は戦後にさかのぼる。当時の増田地区には、数多くの市場が街のあちこちに並び、往来の人々の活気で賑(にぎわい)をみせていたという。山のものから、川のもの、海のものまで、さまざまな食材が溢れ、見ているだけでも食べた気にさせてくれる、そんな食の魅力に溢れた街だったそうだ。
夫妻にとって「ぼだっこ」はまさに、当時の活気をよみがえらせてくれるおかず。庄市さんの大好きな「ぼだっこ」を買いに街にくりだしては、道行く人たちの活力を感じていたそうだ。白米に、目にも鮮やかな「ぼだっこ」の赤。そのコントラストからは想像もつかない二人だけのノスタルジーが、定番の献立の中にも潜んでいる。


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